今回は…P数が過去最低(※於現ジャンル)のくせに、えらい辛い作業になりました…。
というのも今回、なるべく違和感を感じないような画面にする、を目標に置いたからなのですが、もうたったこれだけのことが難しいなんてもんじゃなく…orz
基本的に感覚で描ける目と手を持っていないうえ、絵の基礎をちゃんとは学んでおらず、マンガ描き暦は浅く集中力も根気もないので、たったこれだけの事が本当にキツかったという…。

私は、トレスダウンでみっちり背景を描きこむ事は、むしろ画力向上のためにはかなり大切な事であり、私のレベルでは、まずそこでガッチリ基礎を作らないといけないと思っているのですが、今回は敢えて、ノートレスで描いてみました。まあ原作中の建物・しかもカメラワーク的に映らない部分を多く描く事になったので、トレス資料が作れなかったというのもあるのですが(笑)、とりあえずパースの勉強をしようと。今自分がどれだけ描けるのかを確かめてみようと、思いまして。
スパーリング的な意味で１点パースを、そして演出的に必要であれば、２点パースから逃げずに描く。人物の位置関係も、地面と距離と重心、また厚みを逐一確認して描く。…と、鼻で笑われそうな基本事項ばかりですが、今までこれをやっていなかったわけですよ自分…なんとなくでなぁなぁに描いてたのですよ…orz

あと、絵による演出も、なぁなぁで行うのを禁止しました。ページを開いた時に受ける印象をよく考え、アングルによる心理描写も、可能な限り推考してから構図を決める。これがいい事なのか悪い事なのかは何とも言えないのですが、とりあえず一回やってみない事には話にならないので、今回は敢えてチャレンジしてみました。なので、若干ぎこちないかもしれませんがご容赦ください的な…(苦笑)

た　だ　し　。これら全ての前提として、「〆切を守った上で」がつくわけで…前述の通り、集中力に欠けるわたくしは、気がつくと時間をだだ流しにしていたりするわけで…。

で、結局すべてが完遂できずに、あんまりいつもと変わらない、しかし無闇に薄い本ができてしまいましたとさ☆という結果に陥りました…orz　元々、このようなマンガって、よほど画力が無い限り多くの消費者にとっては作者のオナニーとしてしか受けとめてもらえないものなわけですが、見事にやっちゃいました。うわぁぁぁん！！
…念のため言っておきますが、今のはあくまで世間一般を大きく振り分けて、の話です。ちゃんと読み取ってくれる人は、少なくない人数で確実に存在します。そういう方々に支えられて、マンガ描きは今日もマンガを描くのです。悪い声のほうが響きやすいというのが世の常ですが、ちゃんと見て下さってる方々の声が届いたとき、マンガ描きはマジ泣きしながら再び立ち上がったりします(笑)　…本当ですよ？

しかしまあ、悪い声すらも蹴散らすような圧倒的な力、というものにはやっぱり憧れるわけでして。アマチュアなりに、ちょびっとでも歩み寄れるよう、今後もムダな努力をしてゆこうと思います！
しかし次回は、若干絵に目をつぶって、エンターテインメント的な意味で内容が濃いものを描こうかなぁと…(^^;)　アミノハジメ、絵は下手だがイキオイだけが先立ってなんぼじゃー！＜なので今からがんばれよと。

で、稲作との関連です。(笑)　毎年稲刈りのたびに思うのですが、コメ作りとマンガ描きはほんと似ているなぁと。

とりあえず思いつくもの列挙スタート。

・やたらと手間がかかる。野菜の数倍かかる。とにかく人力が必要。
・だが食べ終わるのは一瞬。山芋とかと一緒だともはや飲み物レベル。
・現場を知らないと、まったくその価値が解らない。からけっこう適当に扱われる。
・だから、やめてしまう農業従事者も多い。「昔は米もやってたんだけど、割に合わなくてねぇ」
・多くの人間によって大量生産され、一部の高級米は宝石のように扱われるが、多くの米は、食べ残しや賞味期限切れで大量廃棄されたりする。
・とはいえ、その「ブランド米」が本当にその本質で商人たちに取り引きされているかどうかは微妙な面もあり、またその他大勢のしがない米であっても、それぞれのおうちで、それぞれ個人の空腹を満たしてくれているという事実は忘れてはならない。

…と、今までで考えたのはこのくらいです。
よいこのみんな！そしてわるいこのみんなも！どうか、お米とマンガは大切にね！(笑)


…ここまで書いて思い出しました…えーとその…新刊の表紙、なんですが…最後の最後に焦りまくって描いた所、完っっっ全にプロデュース能力のゲージがゼロになりまして…もうびっくりするほどださいです…orz　もう自分用CMYK色見本だと思う事にしました。質問して頂ければ、部分部分の描画色CMYK値教えますよーアハハー！(乾笑)